女性がするオナニーとは?
オナニーとは、胸や性器など自分が気持ちいいと感じる場所を自分で刺激して快感を得る行為のこと。マスターベーションやひとりエッチ、最近ではセルフプレジャーとも呼ばれています。
オナニーなんて男性がするもの、女性がするなんていやらしいし、性欲が強い人のようで恥ずかしいと思う女性が多いかもしれませんが、女性がオナニーをすることは、決して恥ずかしいことではありません。
むしろ女性の身体にとっては、オナニーをすることで得られるメリットが沢山あります。オナニーをすることによってパートナーとのセックスでイケるようになったという女性も。
しかし、オナニーをしたことがなくてやり方がわからない、したことはあるけれどイク方法がわからないからあまり気持ち良くない、という女性もいるでしょう。
女性の身体はとてもデリケートなので、オナニーのやり方によっては身体を傷つけてしまったり、イキにくい身体になってしまったりすることもあります。
今回は女性がするオナニーの正しい仕方や、気持ちよくイケるオナニーの方法について解説していきます。
女性のオナニー頻度は週に1回以上が8割!
女性を対象にしたオナニーに関するアンケートでは、週に1回以上オナニーをする、と答えた女性が約8割いるという結果が出ています。
男性のように、定期的にオナニーをして出さなければ精液が溜まってしまうということのない女性が、オナニーをしたいと思うのは一体どのような時なのかを調べてみました。
- 映画やドラマ、漫画などでエッチなシーンをみた時
- 寝る前などにちょっとリラックスしたい時
- 人肌が恋しく、寂しくなった時
- 暇な時間を持て余している時
- ストレスが溜まっている時
- 生理前など、ホルモンバランスのせいでエッチな気分になりやすい時
このように、女性はただ性欲を解消するためだけではなく、その時のメンタルやホルモンのバランスの状態によってオナニーがしたくなるということがわかります。
それは女性にとってのオナニーが快感を得られるだけのものではなく、美容やリラックス、ストレス解消など様々な効果を得ることができるものであるからだと言えるでしょう。
女性はオナニーをすることで、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が促されます。このエストロゲンというホルモンはコラーゲンを生成する効果があり、そのコラーゲンによって肌に弾力やハリが生まれたり、バストアップしたりと女性の美容には大変効果的なのです。
また、オナニーによってオキシトシンという「愛情ホルモン」とも呼ばれる脳内物質の分泌も促され、ストレスが緩和されたりリラックスしてぐっすり眠れるようになったりする効果も期待できます。
つまりオナニーは気持ち良いうえに、女性の身体に嬉しい効果が沢山得られる行為なのです。
女性のオナニーには実は2つのタイプが!
オナニーが女性にとっては必要なことであることがわかったものの、ただ女性のオナニーと一言で片づけることはできません。実は女性のオナニーには2つのタイプがあります。
積極的オナニー
女性のオナニーのひとつである積極的オナニーとは、男性がするオナニーによく似ています。気持ちよくなりたいという積極的な気持ちのまま、自分の指やアダルトグッツなどを利用してオナニーをし、快感を得てスッキリとした気分を味わうというものです。
しばらくパートナーとセックスをしていなかったり、エッチなシーンのある映画をみたりして湧き上がった自分の性的な欲望や生理前・排卵前などに起こるムラムラとした生理的な欲望を満たすというはっきりとした目的を果たすためのオナニーであると言えます。
感情的オナニー
一方感情的オナニーとは、身体のマッサージや好きなスイーツを食べに出かけるのと同じような感覚でする、自分の身体のメンテナンスや気持ちを満たすために行うオナニーのことです。
オナニーによって自分の緊張をほぐし、リラックス効果を得るためにするものなのではっきりとした目的や解消したい欲望があるわけではなく、ゆったりと自然に、自分を喜ばせるために行うものであると言えるでしょう。
オナニーなら、オーガズムを感じられる理由
女性のオナニーに関するアンケートにおいて、初めてオーガズム、つまり性的な絶頂に達したのはパートナーとのセックスか、オナニーのどちらであるかという質問をしたところ、76%の女性が「初めてのオーガズムはオナニーで経験した」と答えています。
また初めてのオーガズムだけではなく、それ以降もセックスよりもオナニーの方がオーガズムに達しやすいという女性も多くみられます。それは一体どのような理由からでしょうか?
それは、オナニーでは自分の好きなように、自分の感じるところ、つまり性感帯を刺激することができるからというものです。セックスはパートナーとするものですから相手のやり方、ペースに合わせてしまうことがあります。「ここが気持ちいいから、もっとこうして」と言えない女性も多いのではないでしょうか?
さらに、セックスの際は相手を気持ち良くさせてあげたいという気持ちもあり、自分だけが性的な絶頂を追い求めることに没頭できず、結局はオーガズムに達することができずに終わってしまうことがあります。自分の乱れている姿をパートナーに見られるのが恥ずかしいという女性も。
その点オナニーであれば相手の反応などを気にすることなくリラックスして、自分のペースで一番感じる強さ、リズムの刺激を加えて自分だけの快感を追い求めることができるので、セックスよりもオーガズムに達しやすいのです。
正しいオナニーで感度を高めてイク方法
今までオーガズムに達したことがない、イクという経験をしたことがない女性でも、オナニーで感度を高めていけば、パートナーとのセックスでもイクことができる可能性があります。
ここからは感度を高める正しいオナニーの方法を説明していきます。
クリトリスオナニー
クリトリスオナニーは女性が一番手軽に試しやすく、オーガズムに達しやすいオナニーです。
そもそもクリトリスという部分とはどこかご存知でしょうか?クリトリスとは陰核とも呼ばれており、女性器の上部、小陰唇の合わさる部分にある小さな突起のことで、男性で言えばペニスに相当します。
クリトリスが男性のペニスのように皮を被っていることもありますので、見つけにくい場合は脚を開き、恥丘の下部にある、女性器の割れ目の頂点の皮膚を軽く引き上げてみるとちょこんと先端が顔を出します。
大きさは成人女性で5~7ミリくらいで、その小さな部分に性的な快感を得る神経が密集しているため、刺激が加えられると性的に興奮を感じ、男性のペニスと同じように充血して膨張するという、いわゆる勃起が起こります。
クリトリスは女性の性感帯の中でも敏感な場所で、強い快感をおぼえやすい場所でもあります。しかしいきなり強く刺激を加えると痛みを感じることも。
クリトリスの場所がわかったら、まずは優しく刺激してみましょう。指先で下から上に撫で上げるようにして少しずつ刺激を加え、気持ちいいと感じ始めたら軽く引っ掻いてみたり、日本の指でつまんでみたりして徐々に刺激を強くしていきます。
クリトリスは刺激を与えることによって膨張し、硬くなるので指先でつまみやすくなります。そうなってきたら、次は指で挟んでこねるようにして刺激を加えてみましょう。
じんわりとした快感がびりびりと痺れるような快感に変わり、クリトリスがひくひくと痙攣するような感覚や、体中が痺れるような快感が湧き上がることがあります。それがクリイキです。外イキとも呼ばれており、クリトリスオナニーで迎えるオーガズムです。
Gスポットオナニー
Gスポットオナニーとは、クリトリスオナニーでのオーガズムが外イキと呼ばれるのに対して、中イキと呼ばれるオーガズムに達するオナニーです。
ではまずGスポットの場所からご説明しましょう。Gスポットとはドイツ人の産婦人科医、エルンスト・グレフェンベルクのイニシャルをとって命名された、恥骨の直下、膣壁前方上部にある小さな領域のことです。Gスポットは尿道海綿体の一部で、男性で言えば前立腺に相当する部分です。
Gスポットは女性の身体ではクリトリスに次いで有名な、女性の性感帯ですが、具体的にどこにあるのか知らないという人も多いでしょう。Gスポットはクリトリスとは違い、体内にあるので見つけにくく、ピンポイントではなく大きさで言えばコインくらいの領域で、人によって詳細な場所が違います。
Gスポットの見つけ方は、まず仰向けになってから膝を立てて脚を開き、自分の中指を軽くおへそ側に曲げながら膣口に挿入します。中指の第二関節が入るか入らないかの、膣口から約3~5センチ入ったところに、指の腹が当たるザラザラとした部分があります。これがGスポットであると言われています。
Gスポットオナニーのやり方としては、自分の指を挿入し、まずGスポットを探り当てます。指先でザラっとした部分を探り当てたら、指で押し上げるように刺激を加えていくと、まずは尿意に似たような感覚が起こり、それとともに愛液とも呼ばれる分泌液の量が増えてきます。
この尿意を感じる状態からさらに刺激を続けていくと、小さな快感の波が繰り返されるうちに大きな波になり、ふわっと身体が浮くような感覚や、頭が真っ白になるような快感がやってきます。これがGスポットでのオーガズム、中イキと呼ばれるものです。
Gスポットのオーガズムはクリイキのような鋭い感覚というよりは身体の深いところからゆるやかに湧き上がり、そして長く後を引きながら続く強い快感であると言われています。またGスポットのオーガズムでは潮吹きという、膣の分泌液が吹き出る状態になることもあります。
Gスポットスポットでイクためにはコツや経験からの開発が必要なので、自分で性感帯を育てるような気持ちでGスポットオナニーに挑戦し続けることをおすすめします。
クリとGスポットオナニー
クリトリスとGスポットを同時に刺激して、外イキと中イキを同時に味わう両イキというオナニーのやり方もあります。
片方の手でクリトリスを刺激しながらもう片方の手でGスポットを刺激しても良いですし、難しければ後ほどご紹介するアダルトグッツを使用しても良いでしょう。
先にクリトリスでオーガズムに達することによって分泌液が増え、指を挿入しやすい状態にしてからさらに両方を同時に刺激すると、どちらの快感も味わえるより深く強いオーガズムに達することができます。
ポルチオオナニー
女性の中イキはGスポットだけではなく、ポルチオという性感帯でも味わうことができます。ポルチオでのオーガズムは奥イキとも呼ばれています。
ポルチオは女性の膣の奥にある、子宮口付近にある性感帯で、子宮頸部のうち、膣側にポコッと飛び出ている部分です。膣口や子宮口の長さは人それぞれ異なりますので、ポルチオの位置も人によって微妙に異なってきます。
ポルチオの見つけ方は、Gスポットと同じように膣口に中指を挿入します。Gスポットは第二関節が目安でしたが、ポルチオはもっと膣の奥に指を挿入して、指の先に当たる少しコリっとした突起です。Gスポットはおへそ側でしたが、ポルチオはお尻側にあるイメージです。
初めて触った時は鈍い痛みのような違和感をおぼえることが多いので、最初から激しく刺激をするのではなく、ほぐす様にゆっくりと刺激を与えます。指先で奥に揺さぶるようにしながらポルチオを押したり、トントンと叩くようにしたりしているうちに、快感が湧き上がってきます。
ポルチオでの快感はクリトリスやGスポットのように擦って刺激を加えて快感をおぼえるものではなく、圧迫されたり突かれたりすることで得られるものです。
ポルチオオナニーでのオーガズムは頭のてっぺんから足のつま先にまで広がるほど強い快感が何度も身体を駆け巡り、失神する女性もいるほどの究極のオーガズムとも言われています。
膣の奥深くにあるため女性の指では見つけにくいことのあるポルチオですが、女性の身体は性的な興奮を感じると子宮口が自然に下がってくるという構造になっているので、先にクリトリスやGスポットを刺激して十分に興奮してからポルチオを探ると見つけやすいでしょう。
ポルチオもGスポットと同様に、最初からオーガズムに達するという人は珍しいでしょう。最初から激しく刺激をすればいいというものではありませんので、自分で気持ちいい部分を探りながら少しずつ開発していくと、いずれ強烈なオーガズムを経験することができます。
オナニー用のおすすめグッツ
自分の指でオナニーをしているけれど、気持ちいい部分に指が届かなかったり、もっと刺激が欲しいと思ったりしたときはアダルトグッツを使用することをおすすめします。
最近は女性のオナニー向けのグッツが多く販売されていますが、アダルトグッツを使ったことがない人はどれを選べば良いかわからないこともあるでしょう。自分が気持ちいいと思えるオナニーのためには、クリイキしたいのか、中イキしたいのか、それとも同時に刺激したいのか、といった自分の求める快感に合ったグッツを選ぶ必要があります。
ここからは大きく3つのジャンルに分けてアダルトグッツの詳細を説明していくとともに、そのグッツたちをより安全に使用するためのアイテムも合わせてご紹介します。
ローター
ローターとは一般的にはピンクローターとも呼ばれており、バイブレーション機能で性感帯を刺激し、外イキに導くグッツです。
乳首を刺激したり、膣内に挿入したりして使うこともできますが、主にクリトリスを刺激するのに使用することが多いでしょう。
ラブホテルの自販機などで安価で購入することができ、かさばらないコンパクトなものが多いので手軽に持ち運び、使用することができます。
近頃のローターはデザイン性に富んでいて、口紅のような形のものや、マスコットのように可愛らしい形のものもあります。
あまり本格的なアダルトグッツを購入するにはハードルが高いという人も、ローターであれば抵抗なく購入できるのではないでしょうか。
電池式でシンプルな作りであるため、振動が激しすぎるということもないのでアダルトグッツ初心者にはおすすめですが、ハードな刺激を求める人には物足りないことがあるかもしれません。
ディルド
ディルドとは非常に古くからある、男性器をかたどったグッツのことで、張型とも呼ばれています。
主に中イキを目的として作られたもので、床に置いたり手に持ったりして挿入し、膣内を刺激します。吸盤がついているものは壁に貼り付けて固定し、後ろから挿入して使うこともできます。そのため、バックや騎乗位といった体位に慣れるために使用する女性もいます。
最近は電動でうねったり振動したりするものもありますが、挿入してから自分で動いたり、手で出し入れをしたりして使用するものが多いでしょう。
男性器そのもののような見た目と形で、まるでセックスをしている時のようなリアルな挿入感です。さらにサイズや形状、硬さもバラエティーに富んでおり、自分に合ったディルドを選ぶことができます。
電動でないものは使用時に音がしないので、同居の家族に聞かれたくないという人にはおすすめです。しかし見た目は男性器そのものなので、見るからにアダルトグッツ、という感じはあります。
バイブ
バイブはディルドに電動の機能がついたものです。手に持って挿入しやすいように持ち手がついており、持ち手についているボタンで振動の強さや種類を切り替えることができます。
バイブというだけあってバイブレーション機能はもちろん、ピストンやスイング機能がついたものもあり、膣内に挿入して性感帯を刺激します。
バイブは中イキすることをメインに作られたグッツで、中にはGスポットを刺激するために少し屈曲させた作りになっているものや、チューリップのような形状でポルチオに吸い付くようなもの、奥まで刺激できる長さのあるものなど、様々な種類があります。素材も柔らかいものからちょっと硬めのものまで選ぶことができます。
初心者には柔らかな素材でできた細めでシンプルなもの、より刺激を求める人には凸凹のついたものや、ヘッドが大きめのもの、振動の強いものをおすすめします。
バイブには根元にクリバイブという小さな突起がついているものが多く、挿入しながらクリトリスを刺激して両イキを味わうこともできる便利なグッツです。
ローション&コンドーム
ほとんどのグッツは女性の身体を傷つけないようにシリコンなどの柔らかな素材で作られていますが、いざグッツを使ってオナニーをする時、まだ自分の身体の準備ができていないと摩擦による痛みをおぼえることがあります。
その際にローションをグッツに塗って使用すると、摩擦を減らしてスムーズに挿入することもできますし、ぬるぬる、とろとろとした感触でより快感が高まることもあります。
デリケートな場所に使うものですので、ベビーオイルなどで代用するよりは市販のローションを使った方が安心です。成分が気になる人や、敏感肌の人のために無添加で安全なものも販売されています。
さらにローションと同じく消耗品で、コンドームも用意しておきましょう。ディルドやバイブを使用するときはコンドームを被せるようにすると衛生的ですし、ローションを使った後のお手入れも簡単です。最近はアダルトグッツに被せるためのコンドームも販売されています。
グッツを購入する際はローションとコンドームも合わせて購入することをおすすめします。最近はインターネットの通販サイトで簡単に購入することができますし、アダルトグッツ専門のサイトであれば商品名を化粧品や健康器具と明記して送ってくれるので、万が一家族が受け取っても安心です。
オナニーをする時の注意点
オナニーは自分の一番デリケートな場所に触れる行為です。オナニーをする際はクリトリスなどを引っ掻いて傷つけないよう爪を短く切っておき、手を洗って清潔な状態にしてから始めるようにしましょう。手指が不衛生な状態で性器に触れると、膣内に雑菌が入って膣炎の原因になります。
生理中はホルモンバランスの関係で性欲が高まり、オナニーをしたくなることもあるでしょう。しかし生理中は膣内が非常にデリケートになっています。特に手やグッツを清潔にし、オナニーの前後はシャワーを浴びるなどして雑菌が入らないように気をつけましょう。
また、強く刺激を与えすぎるオナニーや足をピンと伸ばした状態などの特定の姿勢のみで行うオナニーは、そのオナニーでなければイケなくなってしまい、パートナーとのセックスではイケなくなってしまう可能性があるので注意しましょう。
まとめ
かつてはオナニーといえば男性がするもので、アダルトグッツも男性向けのものや、AVでしか見たことがないようなちょっとグロテスクなものしか販売されていませんでした。
しかし最近は女性向けにスタイリッシュでポップなデザインのアダルトグッツが多く販売されており、まるでコスメを選ぶように楽しく選び、アダルトショップに出向かなくてもインターネットで気軽に購入することができます。
女性が観て楽しめるように恋愛要素やストーリー性を重視したAVも作られていますし、今やもう女性が恥ずかしがらずに自分の性を満喫できるという時代であると言えるでしょう。
男性と女性の身体の作りが違うように、男性にとってのオナニーと女性にとってのオナニーは感覚が違います。女性にとってのオナニーはただ性欲を満たすためのものではなく、自分の心と身体を癒し、より良い状態に導いてくれる効果のある行為なのです。
オナニーをすることは決して後ろめたいことや、恥ずかしいことではありません。旅行にでかけたり、おいしいものを食べたりするのと同じように、自分の心と身体を喜ばせるひとつの方法として、オナニーをしてみても良いのではないでしょうか。