「Gスポット」は女性が最も強い快感を得られる性感帯です。Gスポットはミステリアスな性感帯で、ここで気持ちよくなれる理由については、まだよく分かっていません。しかし、クリトリスでのオーガズムでは味わうことができない、身体の奥から湧き上がるような快感は、Gスポットオーガズムならではの魅力です。
彼とのエッチのときに、ぜひとも中イキできるようになりたいですよね。Gスポットでの中イキは女性の憧れですが、誰でもGスポットで感じることができるというわけではありません。そのため、Gスポットには「開発」が必要になります。
Gスポットの開発は性感帯を刺激することで行いますが、自分の思うとおりに刺激できるオナニーでの開発がおすすめです。リラックスした気分で地道に開発を続ければ、Gスポットで中イキできる可能性が高まります。しかし、指によるGスポットの開発には、気持ちのいい最適な場所や力加減が求められるため、初心者の方にはなかなか難しいかもしれません。
そこでGスポットオナニーを強力にサポートしてくれるのが、バイブレーターやディルドなどのセックストイです。本記事では、Gスポットの概要やGスポットオナニーのやり方、注意点などについて詳しく解説します。
Gスポットとは
「Gスポット」とはErnst Gräfenbergが発見した、膣内にある性感帯のことです。発見者の名前にちなんで、Gスポット(G-spot)と呼ばれるようになりました。Gスポットは膣の入り口から3~5cmほど入ったところにあり、単なるスポットというよりは、ある程度のエリアに広がっている性感帯です。
Gスポットの詳細についてはまだ解明されていませんが、現在のところは「クリトリス(Clitoris)」「膀胱(urethra)」「膣(Vagina)」が複雑に入り組んだ、「CUV構造体」だとする説が主流になりつつあります。Gスポットには様々な議論があるものの、ここへ性的刺激を与えることで、オーガズムに達することがあるというのは確実です。
実は、ヴァギナ自体には性的刺激によって、快感を得るという機構は備わっていません。それにも関わらず、Gスポットでなぜオーガズムに達するのかは分かっていませんが、クリトリスの神経が膣内まで広がっていることが、Gスポットで絶頂に達する理由だと考えられているようです。
Gスポットでオルガズムに達すると、非常に深い快感を得ることができます。この快感の素晴らしさこそが、すべての女の子が中イキに憧れる理由なのです。男性も女性が中イキするのを見るのが大好きなので、中イキできるようになるとセックスで彼を喜ばせることもできます。
さらに、Gスポットは後述する「潮吹き」という現象を引き起こすため、セックスの演出としても最適です。Gスポットで中イキするのは、Gスポットが「スキーン腺」という器官と、密接な関係があると考えられています。しかし、Gスポットで中イキするのは簡単なことではなく、最初は快感を得られないという人がほとんどです。
そのため、Gスポットで中イキできるようになるためには、開発を行う必要があります。そんなGスポットについて、オーガズムの種類と開発、潮吹きなどの観点から、さらに掘り下げていきましょう。
Gスポットで感じるオルガズム
Gスポットといって女性がまず気になるのは、Gスポットではいったいどのようなオーガズムを得られるのか、ということですよね。端的に言うと、スポットオーガズムは格別です。他の性感帯では決して味わうことができない快感、と言っても決して過言ではないでしょう。
Gスポットのオーガズムは、快感が身体の芯から湧き起こり、そこから全身へ広がっていくような感覚が特徴です。しかも、Gスポットオーガズムは複数回到達できることもあり、その魅力は計り知れません。そんなGスポットでのオーガズムについて、クリトリスでの外イキと比較しながら、詳しく見ていきましょう。
Gスポットでの絶頂は、クリトリスとは違って鋭く急激なものではありません。クリトリスで外イキに達すると、一気にオーガズムの頂点へ登り詰めたような感じになり、そこから身体に電気が走って頭が真っ白になるような快感が訪れます。
クリトリスオーガズムは確かに気持ちいいのですが、急激であるがゆえに短時間しか続きません。一方でGスポットオーガズムの場合は、身体の奥からじんわりと快感が広がり、全身で気持ちよくなれるような絶頂がしばらく続きます。いわば身体が天まで浮き上がるような、そんな高揚感があるのです。
Gスポットとクリトリスのどちらが気持ちいいのかについては、個人の好みや感覚によるところが大きいので、はっきりと断定することはできません。しかし、全身で感じることができるオーガズムを長時間得たいなら、Gスポットの方に軍配が上がるといえるでしょう。
しかも、Gスポットによるオーガズムを活用すれば、「連続イキ(Multiple Orgasm)」というさらに特別な絶頂に達することもできます。連続イキはオーガズムに複数回達到達して、さらなる快感を得ることができるテクニックです。Gスポットでの快感についてはこちらの記事で詳細を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
開発しないと感じるのは難しい
Gスポットオーガズムは素晴らしい快感が魅力的ですが、実は誰でもすぐに到達できるわけではありません。Gスポットでいきなり気持ちよくなれる人は、全体のごくわずかです。これが「Gスポットは存在しない説」がある大きな理由なのですが、性感帯というものはそれほど単純なものではありません。
ほとんどの女性はGスポットで快感を得られませんが、「開発」を行うことによって、Gスポットの感度を高めることができるのです。開発というと大掛かりな作業をイメージして、何だか怖くなってしまうかもしれませんが、開発とは単なる「慣らし運転」に過ぎません。
性感帯は「性的刺激によって快感を得られる場所」という意味ですが、人によって性感帯の感度はさまざまです。これが、ある人は感じることができるのに、別の人は気持ちよくなれない理由となります。性感帯で快感を得るためには、神経系の複雑な働きによって、脳が刺激を快感と結びつける作業が必要です。
しかし、刺激に慣れていない性感帯はそうした神経系の作用が未発達なため、いくら刺激を与えてもなかなか感じることができません。Gスポットの開発は、いわば性的刺激を快感と結びつけるための、回線工事のようなものだと言えるでしょう。
Gスポットの開発は、実際にGスポットを指やセックストイなどで愛撫して、Gスポットへの性的刺激で気持ちよくなれるようにします。効果的に開発するためにはいくつかのテクニックがありますが、具体的にどのような方法で開発するかについては、後ほど詳しく見ていきましょう。
Gスポットの開発においてまず重要なことは、オーガズムへの到達ではなく、性的快感を得られるようになることです。Gスポットで快感を得るためには、精神的にリラックスしていることが大切になります。落ち着いた気分で開発することで、少しずつ感じられるようになるはずです。
最初は尿意を感じる場合も
Gスポットオナニーや開発をしていると、なぜか尿意を感じることがあります。実は、Gスポットへの刺激と尿意には、密接な関係があるのです。前述したようにGスポットは、CUV構造体というクリトリス・尿道・ヴァギナの3つの器官が、絡み合っている場所だと考えられています。
つまり、Gスポットを愛撫することによって、尿道や膀胱などの器官へも刺激が伝わるということです。たとえ実際に尿が溜まっていなかったとしても、Gスポットオナニーをしているときは、尿意を感じてしまうことがあります。
この尿意は後述する「潮吹き」と呼ばれる現象にもつながるのですが、この尿意と潮吹きの関係はかなり複雑なものになります。なぜなら、尿意はオーガズムと潮吹きの双方と、深い結びつきがあるからです。
Gスポットを刺激してオーガズムが近づいてくると、尿意が出てくることがあります。しかし、おしっこがしたくなると尿失禁の不安が出てきて、「おしっこを漏らすなんてイヤだ……」と思ってしまいますよね。おしっこが出ないようにするためには、力を入れて引っ込めるしかありません。
しかし、そうして尿意を我慢しようとして抑え込むと、オーガズムも後退してしまうことに。Gスポットで最高の絶頂に達するためには、この尿意を乗り越える必要があります。詳しくは後ほど解説しますが、Gスポットオナニーのときに感じる尿意は、必ずしもおしっこと関係があるものではありません。
羞恥心や不安といったものは、Gスポットでオーガズムを達するときに大きな障壁となってしまいます。それを克服してGスポットオナニーに臨めるようにすることも、重要な点だと言えるでしょう。
唯一潮吹きのできる性感帯!
Gスポットは全身の性感帯の中でも唯一、「潮吹き」ができる性感帯だと考えられています。潮吹きとは、女性の性器から液体が排出される現象です。排出される量や勢いは、体質や体調などいろいろな条件に左右されますが、少ないときは2ml~3ml、多いときは100mlを超えるときもあります。
勢いについてもじんわり滲むくらいのこともあれば、噴水のように勢いよく噴出することも珍しくありません。勢いよく大量に潮吹きするときは、まるで男性が射精するときのようなので「女性の射精(Female Ejaculation)」とも呼ばれます。
残念ながら、潮吹きのメカニズムや原因については、まだ分からないことだらけです。しかし、潮吹きと射精は大きな点で異なっていることは、現在でも明らかになっています。確かに、液体が噴出するという点では同じですし、射精と潮吹きをもたらすとされる器官も似ているところは多いです。
射精には「前立腺」という器官が関係していますが、潮吹きの元になる「スキーン腺」は、前立腺と同じように分泌液を発生させます。女性がGスポットで性的興奮が高まってくると、このスキーン腺から液体が出てくるのです。
しかし、射精がオーガズムそのものであり快感を伴うのに対し、潮吹きは厳密にはオーガズムとは関係なく快感も伴いません。また、潮吹きは複雑な現象で、その種類は2種類あると考えられています。ひとつは単純にスキーン腺からの分泌液によるもので、もうひとつは「希釈された尿」です。
希釈された尿についても詳細は不明です。ただ、いずれの場合でも潮吹きは尿失禁とは別物なので、決して恥ずかしいものではありません。潮吹きについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
Gスポットへの刺激
Gスポットを刺激して快感を得るためには、性感帯を開発して慣らす必要があります。しかし、ただ闇雲にGスポットを激しく突いたりマッサージしたりしても、開発の効果は得られません。そればかりか、大切なヴァギナを痛めたり、怪我をしたりしてしまうことも。
そのため、Gスポットを効果的に開発するためには、正しい手順や方法で実践することが大切です。Gスポットを愛撫するコツは、「圧迫」と「振動」にあります。
Gスポットは強い摩擦や突きを加えても、なかなか快感を得ることはできません。それよりも、ゆっくりと優しく指圧する方が、ずっと快感が高まりやすくなります。マッサージするようなイメージで、丁寧に圧迫するようにするのがコツです。
また、Gスポットを細かく揺らすようにして振動を与えることでも、Gスポットでの快感を大幅に高めることができます。これらのテクニックについて、重要なポイントを見ていきましょう。
ゆっくり指圧を加える様に
Gスポットオナニーを指で行う場合、最大のコツはその刺激の仕方です。まず実践すべきは、指圧によるマッサージによってGスポットを圧迫して、奥深くまで快感を伝えること。Gスポットをいじるときは、事前にクリトリスを刺激して、しっかり慣らして準備を整えます。
それから中指を第二関節まで挿入して、指を曲げて動かしながらGスポットを探りましょう。Gスポットが見つかったら、エリア全体をマッサージするように、指の腹でゆっくり押していきます。このとき、力が強すぎると快感ではなく痛みが出るので、適切な強度で刺激するように注意が必要です。
Gスポットは「圧迫」によって、気持ちよくなることができる性感帯です。Gスポットを指圧するときは手首を固定して、指を上下に曲げて押したり離したりするのを繰り返しましょう。1秒間に1回もしくは2回という比較的ゆっくりとしたペースで、しかも一定のリズムで繰り返すことが大切です。
実は、性感帯への刺激はいろいろなやり方を織り交ぜるよりも、「気持ちいい」と思えるものを一定のリズムで繰り返す方がよく効きます。また、Gスポットはポイント(点)ではなくエリア(範囲)なので、少し指の位置を動かしながら、マッサージしていくのも良いでしょう。
このように、Gスポットのマッサージ自体は単純ですが、初心者の方はなかなか気持ちよくなれないかもしれません。そんなときでも指圧のテンポを速めたり、思い切り押したりするのは避けましょう。淡々と一定のゆっくりとしたリズムを保って、地道に刺激し続けることが重要です。
たとえ気持ちよくなれなかったとしても、Gスポットは確実に開発されています。快感が得られなくて退屈な場合は、合間にクリトリスへの刺激も挟んでみましょう。クリトリスでの快感がGスポットと結びついて、Gスポット開発もより進みやすくなるはずです。
細かく振動させる様に
Gスポットは指圧だけではなく、揺らすように振動させることでも快感を得られます。振動させることにより刺激が膣の奥深くにまで伝わり、より快感を強めることができるのです。Gスポットへの振動を加える際は、ヴァギナに2本の指を挿入しましょう。
「2本も入らない……」と思うかもしれませんが、それでもペニスよりは大幅に細いので問題ありません。クリトリスをしっかり愛撫してヴァギナを濡らしてから、丁寧に指を挿入していきましょう。
2本の指をヴァギナに挿入するのは、振動の強度や速度をコントロールしやすくするためです。2本指を先ほどの指圧のときと同じように入れたら、まずはGスポットを探って指圧します。2本指の方がマッサージしやすくなり、快感も高まりやすいはずです。
そこから第二関節の曲げ伸ばし運動を行うと、「トントン」という刺激をGスポットに与えることができます。先ほどと同じように、一定のリズムで単調に繰り返していくことがコツです。適度な振動がGスポットに伝わって、快感を得ることができるでしょう。
指による振動を加える際は、両方の指を同時に動かしても、交互に動かしても構いません。それぞれ振動の強さや速さが変わります。Gスポットオナニーでは、気持ちのいいと思えるリズムを続けることが重要です。
いろいろと試行錯誤を繰り返しながら、適切なテンポや強度を探してみましょう。ピッタリくるものが見つかったら、後はそのリズムを繰り返すだけです。少しずつ快感が高まって、尿意を感じるようになるかもしれません。そのまま気にせず刺激し続ければ、オーガズムに到達できるでしょう。
指よりセックストイが刺激しやすい
先ほどご紹介した手順で、Gスポットオナニーを実践することができます。しかし、初心者の方でまだGスポットへの刺激に慣れていない人は、なかなか上手くいかないことがあるかもしれません。頑張っているのに気持ちよくなれないと、やきもきした気分になってしまいますよね。
指によるGスポットオナニーの問題点は、自分の指で「圧迫」と「振動」を繰り返して行い、しかも適切なやり方が求められることです。このコツを掴めないと、なかなか上手くいきません。
そこで、Gスポットオナニーをサポートしてくれるグッズがあります。各グッズの詳細は後ほどご紹介しますが、いずれのアイテムも電動式で振動機能があることが特徴です。つまり、わざわざ自分の指を動かさなくても、グッズが自動的にGスポットを刺激してくれるということ。
しかも、セックストイは前述した、「圧迫」と「振動」という2つのテクニックで、いとも簡単にGスポットの快感を高めることができるのです。こういった便利なセックストイについて、概要を見ていきましょう。
セックスでは味わえない刺激
セックストイによる刺激は、セックストイでしか味わえません。当たり前のことのように聞こえますが、セックストイが与えてくれる刺激には、指ではまず再現できない特別な魅力があります。前述したように、多くのセックストイが電動式です。
こうした電動式グッズの素晴らしいところが、同じ動作を永遠に繰り返すことができて、振動のパターンや強度を自在に変更できるということ。その快感自体も圧倒的なので、つい病みつきになってしまうのです。
電動グッズでGスポットを刺激すると、一気に快感が高まります。振動の強さも細かく調整できるので、慣れない間は控えめにして、さらなる快感が必要になれば強くするというふうに、刺激も自由自在にコントロールできることも魅力です。
しかも、すべて自動でやってくれるので、指が疲れて続かないということもありません。こういったセックストイならではの快感があるがゆえに、世界中でたくさんの女の子がセックストイの「とりこ」になっているのです。
もちろん、セックスのときも彼にGスポットを刺激してもらうことはできます。しかし、多くの男性はGスポットの正しい攻め方について詳しく知らないので、いまいち気持ちよくなれないことも少なくありません。ヴァギナを激しく掻き出すようにして潮吹きを狙う人もいて、快感どころか痛くて仕方がないことも……。
Gスポットオナニーなら、自分のやりたいように刺激できます。しかも、あらかじめGスポットを開発しておくと、セックスでいきなり中イキして彼を喜ばせることもできますよ。
Gスポット特化型アイテムも
セックストイには様々な種類のものもあり、グッズによって使用する部位が異なります。例えば、「バイブレーター」はGスポットに使って、「ローター」はクリトリスに使うという具合です。
特に、バイブレーターは膣内に挿入して使うグッズなので、Gスポットへの刺激には特に人気があります。しかも、バイブにはいろいろなタイプのものがあり、Gスポットに特化した「Gスポットバイブ」は独特です。Gスポットバイブは、独特の反り返り部分があり、ここがGスポットに当たることで刺激してくれます。
また、「ディルド」というグッズはバイブとは違って振動機能はありませんが、上級者の方はこちらの方が使いやすいこともあります。ディルドにもGスポットに特化したタイプがあるので、手動でのオナニーを強力にサポートしてくれるはず。
Gスポットを効果的に開発したいのであれば、こうした特化型アイテムを使用することがおすすめです。特に、初心者の方はGスポットバイブを選べば、Gスポットの開発をどんどん進めることができるでしょう。
Gスポットにおすすめセックストイ
Gスポットを効果的に開発したり、快感をより高めたりするためには、セックストイの活用がおすすめです。セックストイを使えば、テクニックを磨かなくても簡単に、Gスポットを刺激できるはず。
しかし、セックストイには様々な種類があるため、どれを使うのが一番良いのか分かりにくいこともあります。ここでは、Gスポットオナニーをサポートしてくれる4つのグッズについて、特徴や使い方などを詳しく見ていきましょう。
・バイブレーター
・ディルド
・ローション
・ローター
「バイブレーター」はGスポットオナニーに必須だと言えるでしょう。簡単に言うとペニスの形をした電動グッズで、ヴァギナに導入して電源を入れるだけで、膣内の性感帯を刺激してくれます。ディルドも似ていますが、こちらは振動機能がなく手動での動作が必要です。
ローターも使い方によっては、Gスポットの刺激もできる場合があります。これらのグッズを使う際はローションが必須なので、必ず用意しておきましょう。
バイブ
「バイブレーター」は、ペニスのような形状をしたセックストイで、振動機能が搭載されています。バイブレーターにはいくつかの種類があり、主なタイプは「ディルド型」「卵形」「Gスポット型」「ラビット型」です。このうち卵形バイブは「ローター」と呼ばれる別のセックストイとして扱われるので、後ほど改めてご紹介します。
ディルド型は後述するディルドに振動機能がついたもので、最も一般的なタイプです。それにクリトリス刺激用のバイブがついて二股に分かれたものがラビット型、Gスポットへの刺激に特化したものがGスポット型になります。それぞれ全く違った特色があるので、用途に応じて使い分けることが大切です。
ディルド型バイブは、バイブの中で最もペニスに似た形をしているため、オーソドックスな使い心地です。Gスポットバイブは独特の反り返った形状をしているので、Gスポットをダイレクトに刺激することができます。まさにGスポットのために作られた、特別なバイブレーターだと言えるでしょう。
ラビット型のバイブも趣向を凝らした面白いグッズで、こちらは通常のバイブでGスポットを攻めながら、同時にクリトリスも刺激することができます。Gスポットがなかなか感じづらい人は、ラビット型バイブを使用した二点攻めがおすすめ。クリトリスでの快感がGスポットと結びついて、Gスポットの性感帯が活性化されるかもしれません。
これらのバイブは振動機能がついていることが最大の特徴ですが、その振動機能は製品によって様々です。通常どおりブルブルと震えるのはもちろん、ヘッド部分が首を振るようにスイングするものや、本物のペニスのようにピストン運動するものまであります。
Gスポットオナニーの初心者のおすすめのグッズは、Gスポットバイブかラビット型です。このどちらかを用意しておけば、まず間違いないでしょう。ただし、ラビット型はクリトリスバイブの大きさや位置によって、邪魔になったりクリトリスに当たりにくかったりします。そのため「Gスポット用」などの表示がされていて、明らかにGスポットに使いやすそうなものを選ぶのがおすすめです。
ディルド
ディルドはいわゆるペニスの張形で、古来より女性に愛されてきた大人のおもちゃです。ディルドはいわば振動機能のないバイブのようなものなので、機能的にはとても単純なものになります。それではあまり意味がないような気がするかもしれませんが、実は使い方によってはバイブよりも効果的にGスポットを開発できることもあるのです。
ディルドはどの製品も、基本的には形状に大きな違いはありませんが、サイズは大きいものから小さいものまで多種多様なものがあります。そのため、まずはディルドの選び方から簡単に見ていきましょう。
初心者の方は、直径もしくは横幅が3.0cm~3.5cmくらいの少し細目のものを選んでおくと、スムーズに挿入できて痛みも出にくくなります。素材もシリコンやラテックス、PVC(ポリ塩化ビニル)やプラスチックなど様々ですが、できるだけシリコンやラテックス製の柔らかいものを選び、プラスチックやメタルなど硬いものやPVCは避けるようにしてください。
詳細は後述しますが、できるだけ底面に強力な吸盤がついたものを選ぶ方が、プレイの幅が広がるのでGスポットオナニーに効果的です。
ディルドの最も基本的な使い方は、手で持って動かしながら性感帯を刺激するというものです。Gスポットを刺激する場合は、ディルドの反り返りの部分をお腹側に向けて、浅めに挿入してGスポットに当たるようにします。
それから膣壁に擦り付けるようにしながら、ディルドをゆっくり前後動かしてみましょう。適度な摩擦と圧力で、快感が高まっていきます。ディルドの根本を軸にして上下に回転させると、テコの原理でGスポットを指圧するようにマッサージできますよ。
また、多くのディルドには底面部分に吸盤があり、床に固定することでハンズフリーのオナニーを楽しめます。つまり、手を動かすのではなく実際のセックスのように腰を振って、快感を満喫することができるのです。
例えば、しゃがんだ体勢つまり騎乗位の体位でディルドを挿入して、腰を上下に振ったり前後にグラインド運動したりしてみましょう。その刺激や快感は、もはや騎乗位でのエッチそのものです。騎乗位はGスポットを刺激するのに効果的な体位なので、工夫すれば中イキもできるでしょう。
ディルドを挿入して、しゃがんだ体勢で後ろに手をついて、軽く腰を上下と前後に動かしてみてください。このときのディルドの向きは、自分から亀頭の背面が見えるようにして、亀頭部分が膣壁のお腹側に当たるようにしておきます。
こうすると、Gスポットに亀頭部分がゴリゴリと当たって、快感が一気に高まりますよ。吸盤の強度や壁の材質によっては、ディルドを壁に固定できることもあるので、いろいろ試して気持ちのいいやり方を探ってみましょう。なお、ディルドの冷たさが気になるときは、使用前にディルドを40度前後のお湯に3分~5分ほどディルドを浸けておくと、人肌くらいの温度に温めることができます。
ローション
Gスポットオナニーを行う際は、ローションの使用が欠かせません。ローションは潤滑性を高めるためのセックストイで、主にセックストイやヴァギナに塗ります。ほとんどのセックストイは、シリコンやラテックスなどの軟質樹脂で作られていますが、これらの素材は皮膚や粘膜との間で強力な刺激を発生させます。
そのまま使うと性器を痛めてしまうことがあるので、挿入前は必ずローションを塗るようにしましょう。ローションの種類には、主に「ウォーターベース」「オイルベース」「シリコンベース」の3種類のものがあります。
Gスポットオナニーにおいては、ウォーターベースのローションがおすすめです。オイルベースのローションはラテックス素材を劣化させる作用があるため、ラテックス製のコンドームが破れてしまう恐れがあります。そうなると、感染症のリスクが高まったり洗浄が面倒になったりするので、オイルベースのローションは避けましょう。
また、シリコンベースのローションは高価で、シリコン製のセックストイとの相性が良くありません。そのため、基本的には安価で目立つデメリットのないウォーターベースのローションを選ぶ方が、様々な点から安心です。
また、ローションの中には温かみを感じることができる「温感タイプ」のものもあり、バイブやディルド特有のひんやりとした、無機質な感じを改善することができます。ローションの使用量は適当で構いませんが、少なすぎると摩擦が生じて痛みが出てきたり、多すぎるとヴァギナから漏れてベタベタになったりするので良くありません。
適切な量でも一度塗ったらずっと大丈夫というわけではなく、途中で継ぎ足す必要があります。特に、ウォーターベースのローションは乾きやすいので、スムーズに動かしづらくなったり引っ掛かりが出てきたりしたら、ローションを追加するようにしましょう。
ローター
ローターは卵形の小さな形をしたグッズで、ピンクのカラーなど見た目も可愛らしいものが多いことが特徴です。ローターは基本的にクリトリスを刺激するためのグッズなのですが、膣内に挿入するとGスポットを攻めることもできます。ただし、ローターはそのままヴァギナに入れてはいけません。
なぜなら、多くのローターは防水加工が不十分で、膣内の水分で故障したり感電したりしてしまう恐れがあるからです。そのため、ローターを必ずコンドームで包んでから、膣内に挿入するようにしましょう。また、ローターはリモコン部分とケーブルで繋がっているものが多いですが、ワイヤレスタイプのものや遠隔操作ができるローターは、卵形の部分が独立しています。
そのため、奥の方まで入れるとローターがヴァギナに埋もれて、取り出すことができなくなってしまうことがあるかもしれません。ローターが膣内に埋もれてもすぐ害が出るわけではありませんが、病院へ駆け込んで取り出してもらわないといけません。
これらの理由から、基本的にローターでGスポットを刺激するのはおすすめできませんが、バイブなどを買う前に雰囲気だけでも試してみたいという場合は、ローターをコンドームで包んで浅めに挿入するようにしましょう。バイブをGスポット付近まで入れて振動機能を調整すれば、そのまま快感が高まるはずです。
セックストイの注意点
セックストイは上手く活用すれば、Gスポットを開発しやすくなったり、オーガズムに到達しやすくなったり、とにかくメリットばかりのアイテムのように思えます。確かにそうなのですが、セックストイは性器に使うもので、しかも振動機能付きのものが多いため、使い方によってはデメリットが出てきてしまうことも。
特に、次の3つの点は問題になりやすいので、セックストイを使用する際はご注意ください。
・必ずコンドームを装着する
・使い過ぎに注意が必要かも
・衛生管理には細心の注意を
セックストイを膣内に挿入する前に、コンドームを装着するようにしましょう。これは衛生を保って安全なオナニーを楽しむためです。使用したセックストイは、雑菌やウイルスなどで汚れています。綺麗に洗わずに使うと、膣内が感染症になってしまうことも。
グッズを完璧に洗浄するのは意外と難しいので、最初からコンドームをつける方が安全です。また、グッズをあまり使いすぎると、エッチでイケなくなることもあるので要注意。
必ずコンドームをつけること
バイブレーターやディルド、ローターといったセックストイを膣内に挿入するときは、必ずコンドームを装着するようにしましょう。なぜなら、こうすることによって、セックストイを安全に使えるようになるからです。コンドームは挿入したものとヴァギナの接触をガードして、感染症を防いでくれる役割があります。
セックストイを使用するうえで、大きな問題になるのが感染症のリスクです。詳細は後述しますが、汚れたセックストイは感染症の原因になり、生殖器にダメージが及ぶこともあります。
そのため、使用したセックストイは必ず洗浄する必要があるのですが、完璧に洗浄するのは簡単なことではありません。特に、リアルな形状のディルドは起伏が大きいため、つい洗い残してしまうことがあります。最初からコンドームを装着してグッズを使えば、そうしたリスクをガードすることができるのです。
コンドームを付けることのデメリットは特にありません。強いて挙げるとすれば、毎回コンドームを装着することで、多少のコストが生じることでしょう。
ちなみに、コンドームがもったいないからといって、再利用してはいけません。コンドームは1回きりの使用しか想定されておらず、2回装着したり洗ったりすると素材が劣化して、裂けやすくなってしまいます。
コンドームは基本的にセックストイと膣が触れるのをガードするため、安い物を使っても問題ないでしょう。ただし、ラテックス製のコンドームを使う場合は、前述したようにローションの種類にご注意ください。オイルベースのローションは避ける、もしくはラテックス以外のコンドームが必要です。
使い過ぎは危険かも
セックストイは過剰な刺激を避けて、衛生面に細心の注意を払えば安全に使えるのですが、必ずしも性感帯を敏感にしてくれるというものではありません。むしろ使い方によっては、性感帯の感度が鈍くなってしまうこともあります。
快感を高めようとすると、どうしても刺激が強くなってしまいがち。特に、バイブレーターのような比較的振動の強いグッズを使う場合は、感度に問題が出てしまうことがあるので注意が必要です。
なぜこういった強力なオナニーが危険なのかというと、性感帯が刺激に慣れてしまうからです。確かに性感帯は刺激を与えると感覚が磨かれて敏感になるのですが、それはあくまで「適切」な方法で行う場合に限られます。
あまり強すぎる刺激を与えると、身体がそれに慣れて鈍感になってしまうのです。例えば、効果の高い薬をあまり使いすぎると、効果が得られなくなったり副作用が出たりしてしまいます。
せっかくGスポットの感度を上げるために開発をしているのに、これでは逆効果になってしまいます。そのため、バイブレーターやローターなどの振動機能はあまり強くするのではなく、最低限の強度で快感を得られるように開発することが大切です。
先ほどご紹介したような方法で、Gスポットへの当て方や角度などを工夫することで、振動をそれほど強くしなくても適切にGスポットを刺激できるようになるでしょう。
また、今回ご紹介したセックストイの中でも、ディルドには振動機能はありません。そのため、ディルドを使う場合は感度の低下などの副作用については、基本的に心配する必要はないでしょう。
ただし、ディルドでGスポットを激しく突くと、膣壁を痛めてしまうことがあるので注意が必要です。セックストイはとても便利なグッズですが、誤った使い方や使いすぎには気をつけて、快感を満喫するようにしましょう。
衛生管理はしっかりと
セックストイを使ってGスポットオナニーをする際は、とにかく「衛生面」に注意することが大切です。衛生というものは目に見えないので、つい見落としたり過小評価したりしがちですが、深刻な事態をもたらしてしまうこともあります。
セックストイを不適切な方法で取り扱うと、ヴァギナが「感染症」にかかってしまう恐れがあるのです。私たちの体内には様々な細菌やウイルスが存在していますが、通常の状態はそれぞれバランスを取り合っているため、大きな問題にはなりません。
しかし、膣内に挿入したグッズをそのままにしておくと、付着したウイルスや細菌が大量に繁殖します。そうした雑菌の温床となったセックストイをそのまま膣内に挿入するのは、まるで自ら病原菌を体内に取り入れるようなものです。膣が感染する恐れがあるのは、性感染症(STD)だけではありません。
体内に自然に存在する常在菌によって、ヴァギナが感染症に罹ってしまうこともあるのです。主要なものには「細菌性膣炎」というものがありますが、これは悪化するとまれに子宮にまで感染が広がって、最悪の場合は生殖能力に不可逆的なダメージが及んでしまうこともあります。
こういった厄介な事態を防ぐためには、セックストイの洗浄が欠かせません。グッズを使用した後は、必ずぬるま湯と石鹸もしくはハンドソープで洗うようにして、水分を拭き取って乾燥させましょう。使用前にもぬるま湯で洗い流す方が望ましいです。
バイブレーターやディルドは防水性がありますが、ローターはそうではない場合があります。もし使用中のグッズが防水加工されていなければ、セックストイ専用の除菌ティッシュなどを使って、数回以上拭き取るようにしましょう。
ただし、こうした洗浄や除菌は完璧なものではありませんし、オナニーのたびにするのは面倒かもしれません。できるだけ手間を減らして楽に使いたい場合は、前述したコンドームを装着する方法を用いて、ヴァギナとセックストイをガードするようにしましょう。
使用後はコンドームを外して捨てるだけなので、後始末も楽ちんです。ただし、コンドームを付けたからといって、グッズを洗わなくて良いというわけではありません。わずかな隙間から汚れてしまうというのはよくあることなので、最低限の洗浄と乾燥は行うようにしましょう。
まとめ
今回は、Gスポットの概要やGスポットオナニーのやり方、注意点などについて詳しく解説しました。Gスポットでのオーガズムは、多くの女性が憧れる究極の絶頂ですが、Gスポットオーガズムに到達するためには開発が必要です。
Gスポットを刺激すると尿意を感じることがありますが、尿意を抑え込んでしまうとオーガズムも後退してしまいます。まずは羞恥心を克服して、リラックスしてオナニーに臨めるようにしましょう。そうすれば、おのずと開発が進んでオーガズムに達しやすくなるはずです。
Gスポットオナニーのコツは、Gスポットをゆっくり指圧するように圧迫したり、細かく振動させたりするようにすることです。中指を第二関節くらいまで挿入して、指を曲げて指の腹でGスポットのエリアを押していきましょう。
人差し指と中指を同時に挿入して、指の曲げ伸ばしを繰り返してトントンと揺らすことも、Gスポットの刺激にとても効果的です。ただし、これらのテクニックにはある程度の慣れが必要なので、初心者の方はセックストイを活用することをおすすめします。
バイブレーターやディルドなどのセックストイでGスポットオナニーをすると、指でのオナニーやセックスではなかなか味わえない刺激を満喫できます。バイブはGスポットに特化したGスポットバイブを、ディルドは少し細めのものを選ぶと、Gスポットを開発しやすくなるはずです。
ただし、こういったグッズを使うときは必ずコンドームとローションを使って、使用後は洗浄するようにしましょう。正しい方法でGスポットオナニーを楽しんで、最高のオーガズムを満喫してみてくださいね。